佐々木 明
類似ヴィトン―巨大偽ブランド市場を追う
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書評:すべてのブランドは偽物である。 |
すべて、ブランドなるものは、偽物といわないまでも、実体のないものである。だからして、偽物のブランド品を掴まされたからと言って、目くじらなど立てては野暮というモノだ。いや、冗談ではない。ブランドとは、バックストーリーや、メッセージ、コンセプト、歴史が刻まれているとはいえ、結局は蜃気楼のようなものなのだ。世にブランド力なる言葉が流行るほどに、日本人のブランド意識も少しは成熟したようでもあるが、果たしてこのような意識が一人歩きして成熟したところで、今度最後に掴むのは、泡でなく、空気である。
ともあれ、ブランド品に興味にある方は是非ともご照覧あられたい。その恐るべき、真贋虚実の境目の摩訶不思議なるに、目からクロコ、いやウロコが落ちること必定である。
そして最後に、「これからは、堂々とブランド品=偽物を買おう!!」と呵々大笑して買い物に出かけていただきたい。
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偽物を買うという行為について |
この本を読むと、「偽物を購入する」という行為について、深く反省させられます。日本人をはじめとするアジア圏の人間は「登録商標」や「ブランド」というものに関しての意識が希薄すぎる、そもそも「偽物」というもの自体、ルイヴィトン製品には全く関係ないもので、「ルイヴィトンを買った気になる」「人から見たらルイヴィトンに見える」という意識自体が大間違いではないか、と。歴史あるブランド(会社、職人)が作り上げたものを安易に模倣し、それを安く購入したいという行為の愚かさ、そう考える人間の多さ、そしてそれを利用して儲けようとする裏の社会。是非一読をお勧めします。


